長野県松本市並柳ウェルハウスの家主 welltoad。潔癖な迄に平仮名と漢字に拘る押韻職人は、時に英語のみの曲を世に放つなど天衣無縫の天邪鬼。竹を割った様な彼の性格とは真反対に繊細な詩世界はどこか危うい。ラップミュージックと表すには余りに稚拙な歌唱だが、彼の紡いだ言葉に着目すればそれも些末な問題だろう。
全ての作曲とmixはCurry Rice (Momose101)
本業はラッパーだが、歌心を享受している彼が生み出す音は攻撃的な一面も見せつつ悲哀を帯びている。
音色を手に取り緻密に組み上げた楽曲群は歌詞など無くとも一級品。
Rec MasteringはDJ RYOTA
豊富な知識 DJならではの冷静な視点で録音指導、並びに今作品に於ける音の最終調整を務めた。ジャケットデザインにも一部着手、彼が居たからこそwelltoadは今作品を制作するに至る。
白と黒の狭間 可もあり不可もある過負荷 welltoadの名刺 Enigmatic Perform は難解ではあるが、聴者の耳に残る言葉が一つでもあれば冥利に尽きる (湯澤樹範)
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